飼育方法・スズムシ、マツムシ、カンタン |鳴く虫研究社 | スズムシ マツムシ キリギリス 通販

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【コオロギの仲間の飼育 共通事項】

飼育ケースや容器は密閉性の高いタイプは避けて、普通の飼育ケースが良いでしょう。 飼育ケースのふたの密閉性によって、飼育環境がかなり違います。 クリーンケースやコバエシャッター飼育ケースは密閉度が高いため、肝心の鳴き声が やや小さく なってしまいます。 また、乾燥気味好む種類は良い状態を保てません。一方でスズムシ、クマスズムシ、ヒゲシロスズなどのある程度の湿気を必要とする種類は、クリーンケースなどの密閉性の高い飼育ケースの方が向いていますので、飼育ケースや飼育容器は種類によって選ぶことが大切です。

スズムシの飼い方

<飼育環境>

飼育頭数に合わせた大きさの飼育容器に、市販の赤玉土かピートモス、スズムシ用マットなどを3〜5センチ程度入れます。その上にスズムシ の隠れ家となる止まり木などを入れてください。 ♂は止まり木の上で鳴きます。木の切れ端、植木鉢の割れた欠片などを入れて、隠れ家を作ってやると虫を落ち着かせます。

暑さに弱い傾向にありますので、真夏の室温は30℃以下(27〜30℃)に保ち、30℃以上にならないようにしてください。

<エサ>

餌はキュウリ、ナスなど野菜類なら何でも食べます。又、煮干し、削り節、 小鳥飼育用すり餌、鈴虫用の餌などを与えてください。 これら動物質の餌が無くなると、共食いが増える傾向にあります。 野菜類を与えない場合は、コケ水を与えてください。 ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせます。 小さなタッパーなどに入れても構いません。 (野菜類を与えている場合は野菜から水分補給してますので、これらコケ水は不要です)

<累代飼育>

赤玉土、ピートモス、スズムシは用マットの浅い所に産卵後、♀は死にます。 卵は長さ3ミリほどの大きさで、よく見ると確認できると思います。 そして死骸やゴミを取り除きます。冬の間、卵は比較的乾燥に強いので冬場は霧吹き不要ですが、 3〜4月頃の乾燥は致命傷になります。この時季に乾燥させたら失敗します ので毎日霧吹きしてください。軽くしていると土の表面しか湿らすことがで きないため、たっぷりと霧吹きしてください。 但し、あまり極端に多く水をやると、卵が窒息死する場合がありますので、 水加減には注意が必要です。

この様に管理していますと5月下旬ころに孵化し、体長3ミリほどの小さな 幼虫が生まれてきます。エサは野菜類は成虫と同じで構いませんが、動物質 のエサは削り節や煮干しは幼虫には硬いので、鈴虫の餌や、当サイトで取り 扱いの、鳴く虫のエサなどの粉末タイプを与えてください。

幼虫が脱皮する場所として経木を入れてください。経木をマットや土に挿すようにして、立ててください。幼虫は脱皮を繰り返して7月下旬頃に成虫になります。 8月上旬にはスズムシの美しい音色が楽しめます。 一度成功すれば、水やりの加減もできるようになり、繰り返してゆけば良い のですが、一度使用したマットは糞やカビなどで汚れて良くないため、新し い物と交換してください。古いマットを殺菌消毒せずに使うと失敗します。 産卵後はマットを交換できませんので、成虫になったら次世代のブリード セットを早目にした方が良いと思います。

マツムシの飼い方

<飼育環境>

大きめの飼育ケースの底に赤玉土や鈴虫マットなどを3センチ前後の深さに敷きます。稲藁を10センチ〜 13センチ程度の長さに切ったものを、直径3センチ前後に束ねて、土に刺してください。 マツムシはこれらに止まり、落ち着きます。また、これは産卵材にもなります。

スズムシほど暑さは気にしなくて良いでしょう。真夏の室温で30〜32℃でも大丈夫です。

<エサ>

エサは枯れたクズの葉(生のクズの葉はあまり食べません)が大好物です。 枯れた葉を持ち帰るよりも、生の葉を採取してきて枯らして使う方が良いと思います。 枯れクズを与える場合は、必ず水分を与えてください。 霧吹きでも構いませんが、クズの葉にカビが生えたりする事と、枯れクズを湿らすと マツムシはあまり好まない傾向がある事から、コケ水の方をお勧めいたします。 ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。 小さなタッパーウェアなどに入れても良いです。

クズの葉が手に入らない場合は、キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べますので与えてください。 野菜を与えた場合は、この野菜から水分を摂取しますので、特に水やりは不要です。 マツムシはスズムシと違い跳躍力が、かなりありますので、世話の際は逃げられな いように注意してください。上手く飼えば晩秋の頃まで楽しめます。

<累代飼育>

前述の飼育環境で述べました産卵材を数本セットして下さい。上手くいけばマツムシ は卵を産みます。前述の産卵材に齧った跡があれば、必ずと言ってよいほど、卵を産 んでます。マツムシが死んだら、死骸とゴミを取り除き、産卵材を引き抜いて、横に寝かせて、 そのまま翌春まで管理します。産卵材の上にコケで覆って霧吹きをしてから、ビニール袋を被せてください。

冬の間、3週間〜1か月に1回、ビニールをめくって、産卵材を覆ったコケに霧吹します。2月くらいまでは乾燥に強いですが、3〜4月頃の乾燥には弱いので注意してください。 しかし、乾燥させまいと、過剰に霧吹きすると卵が窒息死する場合があります。 (この水加減は、ある程度経験を積むしかないかもしれません)桜が咲くころに、ビニールとコケを取り除いて、産卵材を立てます。飼育ケース底に敷いたマットに埋め込むように産卵材を立てます。この様に管理していますと 5月下旬〜6月にかけて孵化してきます。孵化したばかりの幼虫のエサは、 枯れて乾燥したクズの葉を与え、スズムシのエサなど、動物質のエサを必ず与えてください。あとは成虫の飼い方と同じです。

カンタンの飼い方

(ヒロバネカンタンも同じ要領で飼育できます)

<飼育環境>

カンタンは樹上性のため、スズムシのような土は不要ですが、累代飼育の場合は、 飼育容器内に、ヨモギを植え込みます。 茎の太さ5〜10ミリ前後のヨモギを植木鉢に植えたものが良いでしょう。 カンタンはヨモギに産卵します。(枯れたヨモギには産卵しません) 良く伸びるので飼育容器の3分の2くらいで刈り込みます。 クズの葉も入れてください。カンタンはクズの葉がしわになった所に隠れて、 テリトリーを作ります。カンタンの隠れ家になった枯れクズは残しておきます。  時々、新鮮なクズの葉と交換してください。

カンタンはクズの葉も食べます。生も枯れた葛の葉も両方とも食べます。 食が細いため分かりにくいですが、クズの葉をよく見ると、あちこちに食べ た後の小さな穴がたくさん見られます。 また、普通に飼う場合は土など不要で、 クズの枯葉などを底に敷き、その上に、クズの葉を数枚程度入れてください。

スズムシほど暑さは気にしなくて良いでしょう。真夏で室温30〜32℃くらいでも大丈夫です。

<エサ>

カンタンは肉食で、アリマキを食べます。 エサはアリマキが手に入れば一番ですが、入手できない場合は、スズムシの餌とハチミツで代用します。 ハチミツは、そのままペットボトルのふたなどに、耳かき2〜3杯程度のごく少量を入れて与えます。 これは特に傷んでいなければ、無くなるまで交換不要です。スズムシのエサに、ハチミツを練りこんで与えても良いです。これは2〜3日で交換してください

(当店で販売しているカンタンは、スズムシのエサで餌付けしています)

<カンタンの鳴かせ方>

注意点として、カンタンを鳴かせるのには♂は単独飼育が良いです。 カンタンを複数頭飼育すると鳴かなくなります。累代飼育目的なら仕方ありませんが、 鳴かせるのであれば、単独飼育をお勧めいたします。

(多頭飼育で鳴かす方法は、飼育ケースにクズの葉をたくさん入れることです カンタンはテリトリーを作り、少しは鳴くようになります)

カンタンは神経質な面がありますので飼育を始めてから鳴きだすまで7日前後かかることもあります。 また、隠れ場所が少なかったり、後風通しの良い所でないと良い結果は得られませんので、注意してください。

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