飼育方法①コオロギ類

スズムシの飼い方

<飼育環境>

飼育頭数に合わせた大きさの飼育容器に、市販の赤玉土かピートモス、
スズムシ用マットなどを3~5センチ程度入れます。その上にスズムシ
の隠れ家となる止まり木や、炭を入れてください。
♂は止まり木の上で鳴きます。隠れ家を作ってやると虫を落ち着かせます。

<エサ>

餌はキュウリ、ナスなど野菜類なら何でも食べます。又、煮干し、削り節、
野鳥飼育用すり餌、鈴虫用の餌などを与えてください。
これら動物質の餌が無くなると、共食いが増える傾向にあります。
野菜類を与えない場合は、コケ水を与えてください。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせます。
小さなタッパーなどに入れても構いません。
(野菜類を与えている場合は野菜から水分補給してますので、これらコケ水は不要です)

<累代飼育>

赤玉土、ピートモス、スズムシは用マットの浅い所に産卵後、♀は死にます。
卵は長さ3ミリほどの大きさで、よく見ると確認できると思います。
そして死骸やゴミを取り除きます。冬の間、卵は比較的乾燥に強いですが、
3~4月頃の乾燥は致命傷になります。この時季に乾燥させたら失敗します
ので毎日霧吹きしてください。軽くしていると土の表面しか湿らすことがで
きないため、たっぷりと霧吹きしてください。
但し、あまり極端に多く水をやると、卵が窒息死する場合がありますので、
水加減には注意が必要です。
この様に管理していますと5月中旬ころに孵化し、体長3ミリほどの小さな
幼虫が生まれてきます。エサは野菜類は成虫と同じで構いませんが、動物質
のエサは削り節や煮干しは幼虫には硬いので、鈴虫の餌や、当サイトで取り
扱いの、鳴く虫のエサなどの粉末タイプを与えてください。
幼虫は脱皮を繰り返して7月下旬頃に成虫になります。
8月上旬にはスズムシの美しい音色が楽しめます。
一度成功すれば、水やりの加減もできるようになり、繰り返してゆけば良い
のですが、一度使用したマットは糞やカビなどで汚れて良くないため、新し
い物と交換してください。古いマットを殺菌消毒せずに使うと失敗します。
産卵後はマットを交換できませんので、成虫になったら次世代のブリード
セットを早目にした方が良いと思います。

マツムシの飼い方

<飼育環境>

スズムシと同じ要領で飼育できます。違う点はススキ、笹、稲藁などを13センチ~
15センチ程度の長さに切ったものを、直径3センチ前後に束ねて、土に刺してください。
マツムシはこれらに止まり、落ち着きます。また、これは産卵材にもなります。

<エサ>

エサは枯れたクズの葉(生のクズの葉はあまり食べません)が大好物です。
枯れた葉を持ち帰るよりも、生の葉を採取してきて枯らして使う方が良いと思います。
枯れクズを与える場合は、必ず水分を与えてください。
霧吹きでも構いませんが、クズの葉にカビが生えたりする事と、枯れクズを湿らすと
マツムシはあまり好まない傾向がある事から、コケ水の方をお勧めいたします。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。
小さなタッパーウェアなどに入れても良いです。クズの葉が手に入らない場合は、
キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べますので与えてください。
野菜を与えた場合は、この野菜から水分を摂取しますので、特に水やりは不要です。
マツムシはスズムシと違い跳躍力が、かなりありますので、世話の際は逃げられな
いように注意してください。上手く飼えば晩秋の頃まで楽しめます。

<累代飼育>

前述の飼育環境で述べました産卵床を数本セットして下さい。上手くいけばマツムシ
は卵を産みます。前述の産卵材に齧った跡があれば、必ずと言ってよいほど、卵を産
んでます。
マツムシが死んだら、死骸とゴミを取り除き、産卵床を引き抜いて、横に寝かせて、
そのまま翌春まで管理します。
産卵床の上にコケで覆って霧吹きをしてから、ビニール袋を被せてください。
2月くらいまでは乾燥に強いですが、3~4月頃の乾燥には弱いので注意してください。
しかし、乾燥させまいと、過剰に霧吹きすると卵が窒息死する場合があります。
(この水加減は、ある程度経験を積むしかないかもしれません)この様に管理していますと
5月下旬~6月にかけて孵化してきます。孵化したばかりの幼虫は、枯れたススキや笹の
葉などを食べていますので、これらを入れておいてください。ある程度、大きくなったら
枯れクズを与え、動物質のエサを必ず与えてください。あとは成虫の飼い方と同じです。

カンタンの飼い方

(ヒロバネカンタンも同じ要領で飼育できます)

<飼育環境>

カンタンは樹上性のため、スズムシのような土は不要ですが、累代飼育の場合は、
飼育容器内に、ヨモギを植え込みます。
茎の太さ5~10ミリ前後のヨモギを植木鉢に植えたものが良いでしょう。
カンタンはヨモギに産卵します。(枯れたヨモギには産卵しません)
良く伸びるので飼育容器の3分の2くらいで刈り込みます。
クズの葉も入れてください。カンタンはクズの葉がしわになった所に隠れて、
テリトリーを作ります。カンタンの隠れ家になった枯れクズは残しておき、 
それ以外は2日に1回、新鮮なクズの葉と交換してください。
カンタンはクズの葉も食べます。
食が細いため分かりにくいですが、クズの葉をよく見ると、あちこちに食べ
た後の小さな穴がたくさん見られます。 また、普通に飼う場合は土など不要で、

クズの枯葉などを底に敷き、その上に、クズの葉を数枚程度入れてください。

<エサ>

カンタンは肉食で、アリマキを食べます。
エサはアリマキが手に入れば一番ですが、入手できない場合はすり餌、
または、弊社取り扱いの、鳴く虫のエサで代用します。 
すり餌または鳴く虫の餌をハチミツで練って与えてもよいでしょう。
これは2~3日で交換してください。
スズムシの餌で代用した場合
は比較的短命になる傾向があります。
キュウリやナスなど野菜類も食べます。

<カンタンの鳴かせ方>

注意点として、カンタンを鳴かせるのには♂は単独飼育が良いです。
カンタンを複数頭飼育すると鳴かなくなります。累代飼育目的なら仕方ありませんが、
鳴かせるのであれば、単独飼育をお勧めいたします。
カンタンは神経質な面がありますので飼育を始めてから鳴きだすまで7日前後かかる
こともあります。
また、隠れ場所が少なかったり、後風通しの良い所でないと良い結果は得られませんので、
注意してください。

クサヒバリの飼い方

<飼育環境>

飼育ケースで飼うと良いですが、クサヒバリは体長8ミリ前後の小さな虫ですので、
普通の飼育ケースの蓋の場合、蓋の隙間から逃げられます。
このため、容器と蓋の間に布切れなどを挟んでください。
市販のコバエ除けシートでも構いません(百円ショップなどでも販売されています)。
クサヒバリは樹上性のため、土などは必要ありません。新聞紙などを底に敷いて、
その上にクズの葉などを入れてください。

<エサ>

キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べます。
クサヒバリは小型の割に共食いしますので、動物質のエサを必ず与えてください。
煮干し、削り節などは小さなクサヒバリにとっては、やや硬いため、鈴虫のエサや、
鳴く虫のエサなどの粉末タイプの餌の方が良いでしょう。
野菜類を与えない場合は、水分補給が必要です。
霧吹きで水分を与えても良いですが、コケ水がお勧めです。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。
(野菜類を与えた場合は野菜から水分を摂取しますので、水やりは不要です)

<注意点>

クサヒバリは小型種のため、水を切らすとすぐ死んでしまいますので、注意が必要です。
また、世話をする際は、家具や物などが、あまりない部屋で行うようにしてください。
クサヒバリは非常に敏捷な虫ですので、万が一、物がたくさんある部屋で逃げられたら、
一瞬で行方不明になります。事前に、手元にカップなどを用意して世話をしてください。
もし逃げられたら、クサヒバリの行く手を遮る様にして、カップなどに追い込むと良いと思います。

キンヒバリ

<飼育環境><エサ>

キンヒバリは体長7ミリ前後と小さい虫ですので、 
飼育容器と蓋の間にシートなどを挟んで、蓋の隙間から逃げられないようにしてください。
エサはクサヒバリやスズムシと同じですが、キンヒバリは湿地に生息しておりますので、コケを必ず
セットして下さい。
1ペア ~5頭くらいまでは、ペットボトルの蓋に水コケを入れて水で湿らせてください。
5頭以上の場合は、小さめのタッパーなどに苔を入れて水を入れてください。
キンヒバリは湿地への依存度が高い事と、小型種であるため、水は切らさないように注意が必要です。

<累代飼育>

キンヒバリはツユクサに産卵します。 飼育容器の底に園芸用土や川砂などを敷き、ツユクサを植え込んでください。
根がなくて、ただ挿しておくだけでも長持ちして、根が出てきます。
世話の際に、ツユクサの根元付近や葉に霧吹きをすると良い状態が保てます。
但し、キンヒバリの累代飼育は難しい方に入ると思います。

<注意点>

キンヒバリは世話をする際の注意点も、クサヒバリと全く同じで逃げられないように注意が必要です。
小型で非常に敏捷な昆虫ですので、物がたくさんある部屋で逃げられると、一瞬で行方不明になります。
あまり家具や物などがない部屋で、世話をするようにしてください。
世話する際の、事前準備もクサヒバリと同じです。
また、水を切らすとすぐに死んでしまします。
キンヒバリは湿地に生息している事から、水切れに弱い傾向がありますので特に注意が必要です。

カヤヒバリ

<飼育環境><エサ>

キンヒバリと同じ要領で飼育できます。カヤヒバリは体長6ミリ前後と小さい虫ですので、
飼育容器と蓋の間にシートなどを挟んで、蓋の隙間から逃げられないようにしてください。
エサもキンヒバリと同じです。

<注意点>

カヤヒバリは世話をする際の注意点も、キンヒバリと全く同じで逃げられないように注意が必要です。
小型で非常に敏捷な昆虫ですので、物がたくさんある部屋で逃げられると、一瞬で行方不明になります。
あまり家具や物などがない部屋で、世話をするようにしてください。 
世話する際の、事前準備もキンヒバリと同じです。
また、水を切らすとすぐに死んでしまします。
カヤヒバリはキンヒバリよりも乾燥した草原に生息している関係で、
若干乾燥に強い傾向があります。小型種としては、かなり乾燥に強い方ですが、
やはり水切れには注意してください。

カネタタキ

<飼育環境>

カネタタキはとても小さい虫ですから、普通の飼育ケースの蓋では、蓋の隙間
から逃げられてしまいます。
ケース本体と、蓋の間にシーツや布切れなどを挟んでください。
市販のコバエ除けシートが便利で良いかもしれません。
カネタタキは樹上性のため、スズムシのような土は不要です。
飼育容器の底に新聞紙などを敷いてください。その上に、クズの葉などを入れてください。
広葉樹の葉などでも構いません。
これらの葉がカネタタキの隠れ家になり、虫を落ち着かせます。

<エサ>

キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べます。野菜はこまめに交換してください。
特に夏の高温時は傷みやすいので、毎日交換した方が良いでしょう。
野菜を与えた場合は、野菜から水分を摂取しますので、特に霧吹きなどの水やりは不要です。
動物質のエサを必ず与えてください。
煮干し、削り節などは小さなカネタタキにとっては、やや硬いため、鈴虫のエサや、
鳴く虫のエサなどの粉末タイプの餌の方が良いでしょう。
動物質のエサだけで飼育する場合は、別途、水分補給が必要です。
この場合、コケ水をお勧めいたします。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。

<注意点>

クサヒバリ程でもありませんが、敏捷なところもあるため、世話の際は逃げられないように
注意してください。
また、カネタタキは小さい虫ですので、水は切らさないように十分注意してください。

カワラスズ

<飼育環境>

カワラスズはとても小さい虫ですから、普通の飼育ケースの蓋では、蓋の隙間から
逃げられてしまいます。
ケース本体と、蓋の間にシーツや布切れなどを挟んでください。
市販のコバエ除けシートが便利で良いかもしれません。飼育容器の中に砂を4~5
センチ入れて、その上に石を置いてください。
石の大きさは、線路の砂利石よりやや大きめから、こぶし大くらいを目安にすれば
良いでしょう。カワラスズは石の裏に隠れて落ち着きます。
そして、昼間は石の裏側で鳴き、夜は石の表に出てきて鳴きますので、鳴いている
様子が観察できます。
複数頭飼育すると、石の上で♂が鳴きながら、体を揺さぶる仕草や、♀に求愛している光景も見れます。

<エサ>

キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べます。野菜はこまめに交換してください。
特に夏の高温時は傷みやすいので、毎日交換した方が良いでしょう。
野菜を与えた場合は、野菜から水分を摂取しますので、特に霧吹きなどの水やりは不要です。
動物質のエサを必ず与えてください。煮干し、削り節などは小さなカワラスズにとっては、
やや硬いため、鈴虫のエサや、鳴く虫のエサなどの粉末タイプの餌の方が良いでしょう。
動物質のエサだけで飼育する場合は、別途、水分補給が必要です。
この場合、コケ水をお勧めいたします。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。

<注意点>

クサヒバリ程でもありませんが、敏捷なところもあるため、世話の際は逃げられないように
注意してください。
カワラスズは小さい虫ですので、水は切らさないように十分注意してください。 
水を切らすとすぐに死んでしまいます。

ヤマトヒバリ

<飼育環境>

体長6ミリ程の小型種ですので、普通の飼育ケースの蓋では、隙間から逃げられます。 飼育ケース本体と蓋の間に、コバエ除けシートなどを挟んでください。 ヤマトヒバリは草の上に生息しているので、土などは不要ですので、
飼育ケースの底に新聞紙などを敷いても良いです。 草の葉っぱを入れてください。できれば、ヤブミョウガ、なければシダ類の葉が良いでしょう。
ヤマトヒバリは生息地で、草の葉の裏側に隠れていますので、葉を入れてあげると落ち着きます。

<エサ>

キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べます。野菜はこまめに交換してください。
特に夏の高温時は傷みやすいので、毎日交換した方が良いでしょう。
野菜を与えた場合は、野菜から水分を摂取しますので、特に霧吹きなどの水やりは不要です。
動物質のエサを必ず与えてください。
煮干し、削り節などは小さなヤマトヒバリにとっては、やや硬いため、
鈴虫のエサや、 鳴く虫のエサなどの粉末タイプの餌の方が良いでしょう。
動物質のエサだけで飼育する場合は、別途、水分補給が必要です。
この場合、コケ水をお勧めいたします。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。

<注意点>

動きが非常に敏捷なヒバリ系の中では、やや動きが緩慢ですが、
後ろ足が長くて跳ねることもあり、小型種ですから、
世話の際は逃げられないように 注意してください。
また、ヤマトヒバリは小さい虫ですので、水は切らさないように十分注意してください。

クマスズムシ

<飼育環境>

飼育頭数に合わせた大きさの飼育容器に、市販の赤玉土かピートモス、
スズムシ用マットなどを3~5センチ程度入れます。その上にクマスズムシ
の隠れ家となる止まり木や、炭を入れてください。

隠れ家を作ってやると虫を落ち着かせます。

<エサ>

餌はキュウリ、ナスなど野菜類なら何でも食べます。
乾燥クズの葉を好んで食べますので、与えてください。
又、煮干し、削り節、
野鳥飼育用すり餌、鈴虫用の餌などを与えてください。

これら動物質の餌が無くなると、共食いが増える傾向にあります。
野菜類を与えない場合は、コケ水を与えてください。
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせます。
小さなタッパーなどに入れても構いません。
(野菜類を与えている場合は野菜から水分補給してますので、これらコケ水は不要です)

クマコオロギ

スズムシに準じた方法で飼育できます。 1点だけ違うのは、コケを多めに入れてください。
クマコオロギはコケの中に昼間は潜んで過ごしますので、虫を落ち着かせます。
また、湿気た所に生息していますので、水を切らさないようにしてください。

ミツカドコオロギ

クマコオロギと同じ要領で飼育できます。 コケを好みますので、飼育容器の中に入れてください。

エンマコオロギ

スズムシに準じて飼育できます。

ヒメコオロギ

スズムシに準じて飼育できます。
地上性で自然では土の窪んだ所などに隠れていますので、飼育ケースの 底の土に
少し窪んだ所を作り、その上に枯れ葉などを軽く置いてあげると良いでしょう。

このセクションには商品が登録されていません