鳴く虫研究社
【コオロギの仲間の飼育 共通事項】          
飼育ケースや容器は密閉性の高いタイプは避けて、普通の飼育ケースが良いでしょう。  
飼育ケースのふたの密閉性によって、飼育環境がかなり違います。      
クリーンケースやコバエシャッター飼育ケースは密閉度が高いため、肝心の鳴き声が やや小さく
なってしまいます。 また、乾燥気味好む種類は良い状態を保てません。    
                 
スズムシの飼い方              
<飼育環境>              
飼育頭数に合わせた大きさの飼育容器に、市販の赤玉土かピートモス、    
や、炭を入れてください。            
スズムシ用マットなどを3〜5センチ程度入れます。その上にスズムシ    
の隠れ家となる止まり木            
♂は止まり木の上で鳴きます。隠れ家を作ってやると虫を落ち着かせます。    
<エサ>                
餌はキュウリ、ナスなど野菜類なら何でも食べます。又、煮干し、削り節、    
野鳥飼育用すり餌、鈴虫用の餌などを与えてください。        
これら動物質の餌が無くなると、共食いが増える傾向にあります。      
野菜類を与えない場合は、コケ水を与えてください。        
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせます。        
小さなタッパーなどに入れても構いません。          
(野菜類を与えている場合は野菜から水分補給してますので、これらコケ水は不要です)  
<累代飼育>              
赤玉土、ピートモス、スズムシは用マットの浅い所に産卵後、♀は死にます。    
卵は長さ3ミリほどの大きさで、よく見ると確認できると思います。    
そして死骸やゴミを取り除きます。冬の間、卵は比較的乾燥に強いですが、    
3〜4月頃の乾燥は致命傷になります。この時季に乾燥させたら失敗します    
ので毎日霧吹きしてください。軽くしていると土の表面しか湿らすことがで    
きないため、たっぷりと霧吹きしてください。        
但し、あまり極端に多く水をやると、卵が窒息死する場合がありますので、    
水加減には注意が必要です。            
この様に管理していますと5月中旬ころに孵化し、体長3ミリほどの小さな    
幼虫が生まれてきます。エサは野菜類は成虫と同じで構いませんが、動物質    
のエサは削り節や煮干しは幼虫には硬いので、鈴虫の餌や、当サイトで取り    
扱いの、鳴く虫のエサなどの粉末タイプを与えてください。      
幼虫は脱皮を繰り返して7月下旬頃に成虫になります。        
8月上旬にはスズムシの美しい音色が楽しめます。        
一度成功すれば、水やりの加減もできるようになり、繰り返してゆけば良い    
のですが、一度使用したマットは糞やカビなどで汚れて良くないため、新し    
い物と交換してください。古いマットを殺菌消毒せずに使うと失敗します。    
産卵後はマットを交換できませんので、成虫になったら次世代のブリード    
セットを早目にした方が良いと思います。          
                 
マツムシの飼い方              
<飼育環境>              
スズムシと同じ要領で飼育できます。違う点はススキ、笹、稲藁などを13センチ〜  
15センチ程度の長さに切ったものを、直径3センチ前後に束ねて、土に刺してください。
マツムシはこれらに止まり、落ち着きます。また、これは産卵材にもなります。  
<エサ>                
エサは枯れたクズの葉(生のクズの葉はあまり食べません)が大好物です。    
枯れた葉を持ち帰るよりも、生の葉を採取してきて枯らして使う方が良いと思います。  
枯れクズを与える場合は、必ず水分を与えてください。        
霧吹きでも構いませんが、クズの葉にカビが生えたりする事と、枯れクズを湿らすと  
マツムシはあまり好まない傾向がある事から、コケ水の方をお勧めいたします。  
ペットボトルの蓋などにコケを入れて水を湿らせてください。      
小さなタッパーウェアなどに入れても良いです。クズの葉が手に入らない場合は、  
キュウリ、ナスなどの野菜類なら何でも食べますので与えてください。    
野菜を与えた場合は、この野菜から水分を摂取しますので、特に水やりは不要です。  
マツムシはスズムシと違い跳躍力が、かなりありますので、世話の際は逃げられな  
いように注意してください。上手く飼えば晩秋の頃まで楽しめます。    
<累代飼育>              
前述の飼育環境で述べました産卵床を数本セットして下さい。上手くいけばマツムシ  
は卵を産みます。前述の産卵材に齧った跡があれば、必ずと言ってよいほど、卵を産  
んでます。              
マツムシが死んだら、死骸とゴミを取り除き、産卵床を引き抜いて、横に寝かせて、  
そのまま翌春まで管理します。            
産卵床の上にコケで覆って霧吹きをしてから、ビニール袋を被せてください。    
2月くらいまでは乾燥に強いですが、3〜4月頃の乾燥には弱いので注意してください。  
しかし、乾燥させまいと、過剰に霧吹きすると卵が窒息死する場合があります。  
(この水加減は、ある程度経験を積むしかないかもしれません)この様に管理していますと
5月下旬〜6月にかけて孵化してきます。孵化したばかりの幼虫は、枯れたススキや笹の  
葉などを食べていますので、これらを入れておいてください。ある程度、大きくなったら  
枯れクズを与え、動物質のエサを必ず与えてください。あとは成虫の飼い方と同じです。